気ままな日記

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NPB シーズン日程をリーグにゆだねるのはやめたほうがいい

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この一報が流れた時、正直「やっぱりな」と思いました。この中止発表の結果、ペナントレース終了するには阪神タイガース中日ドラゴンズ、横浜DeNAベイスターズの日程を無理やり 10/11までに繰り込むことが不可欠になりました。

headlines.yahoo.co.jp

 

この問題の本質を切り込もうとすると、表面的には2018年シーズン、阪神球団主催の甲子園球場での試合の雨天中止の多さ。今日現在で交流戦を含め 20試合程度の中止、以後振替試合を組むの繰返し。その割にリーグ申し合わせ事項で連戦は13試合までとか、ナイトゲームの翌日は14時開始とか現実に対応できないような事項があり改善しないままここまできてしまった。

 

何としても10/11までにペナントレースを終了すると目的にしていたのは、一部の関係者、ファンには不評のクライマックスシリーズ(日本でのプロ野球ポストシーズンにあたる)と以降の日程の組み方。特にセ・リーグは主催球団の利益にならない交流戦を縮小することは熱心なんだが、クライマックスシリーズの矛盾点についての発言は聞いたことがなく、日本シリーズ、挙げ句侍ジャパンの常時開催を決めてしまい、その上リーグ規定にまで開催日時を書き加えているからこんな事態になってしまう。救いようがない完全な硬直状態。これを解消するには、NPB で日程までを一括した運営が理想なんだが。なぜかというと、ペナントレース日程については NPB に決定権がなく、セ・パ両リーグの各球団が持ち、NPB には承認権が与えられている。何故そんなシステムにしたのか?そうすれば各球団が日程を裁量でき、主催試合の放送権の売買、入場料を球団で決定できるから。そのため NPB が日程の決定権を持っているのは、オールスター戦、日本シリーズ侍ジャパン主催試合だけ。残りは リーグと所属の球団で日程調整するから、今年のような自然災害が連続して発生してしまうと、主催試合の開催場所の調整を含め臨機応変に対応出来ない。シーズン中のあまりの雨天中止にいらだった阪神ファンの中には、甲子園→京セラに振替しやすく調整すればこんな事態にならなかったと声高に主張する人もいるくらいだ。

※比較的パ・リーグのほうが不測の事態発生に対応できるよう日程は綿密に計画しているみたいだが。

 

今シーズンは阪神タイガースが最も試合消化が少なく、ついに恐れていた事態、阪神タイガース戦は 10/11 まで全く予備日確保が出来なくなってしまった。

 

ダブルヘッダーを開催するのであれば、10/6(土)のデーゲーム 阪神 VS 横浜DeNA の直後くらいしか空きが無い。第1試合と第2試合の 2枚のチケット販売して甲子園球場での 4万人前後の観客を全て入れ替えするのか、第1試合と第2試合のチケットを1枚として扱うのであれば、20分以内に第2試合開始とするのかで対応がわかれる。2試合分の1枚のチケットでダブルヘッダーを開催する事は阪神球団の営業担当だったら許容出来ないだろう。また追加で第2試合を開催する場合、前回開催した1993年以来と入場者の増加した現代では観客の安全確保が難しいしとても無理。確かに高校野球ではテキパキ入れ替えしているようにみえるがプロ野球はちがう。神宮球場球場で大学野球→ヤクルト主催試合の観客入れ替えでも結構大変なのは実際見ているから大変だよ。プレーする選手もかわいそうや。

 

ビジターではあるが、阪神タイガースが 2試合以上ゲームを残しているのは、広島東洋カープ戦があるが日程発表済みで平日開催なので無理、10月3連休で東京ヤクルトスワローズ戦もあるが、神宮球場大学野球優先開催の申し合わせ事項があるし、こちらもかなりハードルが高い。

 

日程問題は今年だけの問題ではないから深刻なんだが、その改善には興味なくセ・リーグ交流戦の廃止だけは声高に主張する。もう自分たちのエゴむき出しせず、開催日程をNPB へ権限を委譲すべきときに来ているだろう。心配があるとすれば入場料値上げがわが身に降りかかるが・・・