気ままな日記

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貴乃花親方、日本相撲協会に引退届を提出

2017年 11月 大相撲十一月場所(九州場所)中に発覚した横綱日馬富士の暴行事件。部屋所属の貴ノ岩が被害にあい、十一月場所を休場していた。この場所中は相撲の取組よりも貴ノ岩の師匠・貴乃花親方の言動に注目が集まり、1ヶ月くらいはこの話題で少しウンザリしていたことをおぼえている。

 

この暴行事件の結果、日馬富士は現役引退を表明。相撲協会に残る場合、日本国籍取得者に限られるため、帰化していなかった日馬富士は部屋付きの親方にもなれないことになってしまった。

 

しかも貴乃花親方は 2018年 2月には相撲協会の許可を取らずに民放のインタビュー番組に単独出演。確かに貴ノ岩の師匠で弟子が酷い仕打ちにあったのだから心情としては理解できるが、この協会に許可なし番組出演が本当の意味での発端だったような気がする。内閣府へ告発書を提出したのも大きかったんだろう。

 

そして地方場所の三月場所も貴乃花親方は色々と行動していたが、今度は場所中弟子の新十両の関取貴公俊が付き人へ暴行していたことが発覚してしまい、貴乃花親方は謝罪。告発状を取り下げたが、協会は貴乃花親方の処分を協議し、部屋の管理監督責任と協会員のガバナンス違反を問われ理事→平年寄に降格させられてしまった。

 

その後、五月場所、七月場所、九月場所と審判委員として職務を遂行していたが、協会は各部屋は一門に所属という規約まで作り執行していた。一門所属はスポーツ庁から支払われる助成金などの分配先に関して部屋ごとだと統制がつかないため一門に所属の必要があるとの事情が有るための措置だから理解はできるが、貴乃花親方がその内容を本当に理解していなかったのかは判断出来ないなぁ。貴公俊暴行事件後、貴乃花一門の所属から離れていて一門配下に所属しておらず、協会幹部、他の親方からも通知、指摘していなかったとしたら、これは協会の不備だろう。貴乃花親方の理解不足によって親方引退届提出なら納得なんだが。

 

でも日本相撲協会も大人の対応とはとても言えない。相撲協会から離職するのであれば、引退届ではなく退職届に訂正して提出だとか、部屋移籍の場合移籍元と移籍先の親方の押印が必要だとか、形式を指摘するばかりで、一門所属の解釈が間違っているなどという指摘が全くない。貴乃花親方は元来寡黙な性格。自身の情熱が上手く他人に伝わらずコミュニケーション能力不足の面は否めないが若い親方なのだから周りの年上の親方たちが上手く補佐できなかったのだろうか?と疑問だ。

 

今回の騒動を横目で見ていたのは、横綱白鵬朝青龍の暴行事件、引退、日馬富士の暴行、引退。そして貴乃花親方の相撲協会離職騒動。また白鵬横綱の品格を問われているが、相撲協会自体にもガバナンスが欠けている。また協会を引っ張ってきた横綱に対して敬意が欠けているのも気になる。