大河ドラマ「真田丸」 VS 池波正太郎原作「真田太平記」
2011年頃に大河ドラマの原作本を書いた火坂雅志が NHK出版から「真田三代」を刊行
したころは、直江兼続を主人公にした「天地人」に続いて有力な大河ドラマの素材に
なるんだろうなとおぼろげながら思っていました。
ただ、この頃の日本を席巻していたのは東日本大震災にかかわる話題がウェイトを
しめていたこともあって、戦国時代の武将の真田幸隆・真田昌幸・真田幸村が主役の
話ではインパクトに欠けると判断したのだろうか、2013年には福島会津藩の苦闘を
描いた「八重の桜」、2015年は会津の仇敵、長州藩吉田松陰の妹が主人公の「花燃ゆ」
を製作、当時の評論で両作品ともボロクソに書かれ「花燃ゆ」主演の井上真央は
つらい思いをしたなどとマスコミに書かれる始末でした。
2016年は悪い流れを断ち切りたいのか、TBS日曜劇場「半澤直樹」で一世を風靡した
堺雅人主演、役は真田幸村を主人公にして、原作は火坂の「真田三代」なく三谷幸喜の
オリジナルでと発表されてから、私の学生時代未見だった「真田太平記」との勝負に
なるのかなぁ?と直感的に思ったものだ。
NHKの発表では主人公の真田幸村(ドラマの呼び名は一貫して真田信繁)に続く配役が
なかなか発表されなかったこともあり、徳川家康には役所広司とか佐藤浩市とかの
憶測記事がならんだこともあったので、発表の際、徳川家康には内野聖陽、真田昌幸
には草刈正雄(「真田太平記」では真田幸村を演じる)、あとは上杉景勝には遠藤憲一、
北条氏政には高嶋政伸、真田信之には大泉洋など適材の役者を揃えたなという感じ。
豊臣秀吉には小日向文世、信之の舅になる本多忠勝の藤岡弘、、盟友石田三成には
山本耕史(「新選組!」で土方歳三、朝ドラ「あさが来た」でも同役)、真田幸村の舅
大谷吉継の片岡愛之助(新選組!! 土方歳三 最期の一日の榎本武揚)、豊臣秀頼の側近
片桐市正(片桐且元)の小林隆などの三谷の常連役者も顔をそろえる。
(「真田太平記」は初期、「真田丸」も真田信繁を役名として表記している)
・徳川秀忠 中村梅雀 → 未発表
・阿茶局 三条美紀 → 斉藤由貴
・直江兼続 下塚誠 → 村上新悟