角界に登場した逸材
2013年の後半から幕下に強力な力士がどんどん出世して、あれよあれよと本場所で
声援と歓声を受ける。ケガで元大関把瑠都、元大関琴欧洲の引退と続いたのだが、
エジプト出身の大砂嵐(大嶽部屋)、学生横綱の遠藤(追手風部屋)、この場所準優勝と
大活躍した実業団出身の逸ノ城(湊部屋)。3年前に力士間の八百長問題で興行不振を
かこっていた相撲協会に明るい兆しが見えつつある。
若貴時代と比べて多少基準が甘くなったとはいえ、東京場所開催で一番集客できない
九月場所で14日間も満員御礼を出したのが証拠かなと思う。
にしても、今回記事の中心の逸ノ城、一月場所幕下デビューの時から体格といい
風貌といい、コイツは絶対に強い力士になると予見していた。一月場所からつい
最近まで大砂嵐と遠藤のスポットと対照的にやや影に隠れていて気配があるね。
2014年 9月20日 平成26年大相撲9月場所 7日目取組 逸ノ城 VS 勢
この日の一番で勢に敗れて 6勝1敗、横綱鶴竜、大関稀勢の里と星が並んでいたの
だから注目度が低くてもやむをえないか。
この逸ノ城にスポットが当たったのが 11日目の大関稀勢の里との対戦。前日同じ
地位の大関豪栄道に敗れて 2敗に後退していた稀勢の里。これが多少なりとも善戦
していればともかく、変化されて敗戦。どっちが大関かワカランくらいの体たらく。
(豪栄道はこの他にも白鵬を破ったり、不戦勝を拾ったりで8勝7敗で勝ち越した)
その後は、大関豪栄道、横綱鶴竜と優勝争いから後退したとはいえ強力な上位を
撃破した逸ノ城。一気に相撲ファンに名を売った感じ。
横に座っていたオバサンたちも「逸ノ城って遊牧民らしいよ」とか「白鵬の父親
からスカウトされたらしいよ」とかこの2日間ほどのニュースで自慢していたw
でもやはり白鵬はびくともしなかった。体の重い逸ノ城を土俵上で投げ飛ばして
勝利した。結果千代の富士と並ぶ31回目の優勝を決めた。
おそらく2015年には33回の新記録は間違いないだろうが、それまでに大砂嵐、遠藤、