ハコモノ行政とは・・・(日本の城郭と地方都市の博物館)
この頃、地方へ行くと日本の城郭を歩くことが多い。
昨年は熊本城、今年は子供のころに行った名古屋城、大阪城と見て回り、初めての
和歌山城まで見に行っている。観覧料も手ごろな値段だし、外国人観光客も含めて
人がいっぱいだ。
大阪城(1931年 復興天守・3代目にあたる。徳川大阪城の跡地)
名古屋城(1957年 復元天守・戦災で焼失した天守を外観復元)
両方とも徳川氏が普請した城郭で、大都市にあるため観光客が多いのだろう。
もう一枚は、地方自治体が建設した博物館。ここでは大阪歴史博物館を見てみよう。
大阪城公園の大手前付近から一枚
左から「大阪歴史博物館」「大阪放送会館(NHK大阪)」「大阪府警察本部」
このうち「大阪歴史博物館」が大阪城天守閣の観覧料と合算・割引されているので、
話のネタとして常設展示のほうへ入館してみた。
難波宮跡をのぞむ。この下には説明板がある。
常設館内部は写真が撮り放題、フロア構成としては「縄文、弥生時代の難波宮」
「縄文、弥生時代の難波宮」「縄文、弥生時代の難波宮遺構」「石山本願寺と大阪城」
「近代大大阪」になる。
展示物にはそれぞれ音声での解説(著名な上方の落語家だと思う)があるのと、
博物館から大きな窓を準備して入館者に見せている。設計者の思いをヒシヒシと
感じる構成になっている。でもそれだけなんだよなぁ。
なぜかというと観覧料が城郭と比べて割高、なので大阪城天守閣は人、人、ひと
だったのが、ここでは人もまばら。ここも両国の江戸東京博物館のように集客に
苦労するんだろうな。
人は少なかったが、結構活気はあったよ。和歌山城。