虚構の劇団 VS 第三舞台 by 鴻上尚史プロデュース
週末に池袋シアターグリーンで、虚構の旅団「ビー・ヒア・ナウ」を観劇。
2014.7.13 虚構の旅団「ビー・ヒア・ナウ」
今回のキャストはこうだった。
作:鴻上尚史
演出:深作健太
イザベル・ドロンジョ女王:七味まゆ味(柿喰う客)
お供のボヤッキー:小沢道成
女刑事1・並木享子:小野川晶
女刑事2・茜雲翼:森田ひかり
柄谷哲:三上陽永
秘書:木村美月
デスラー総統:渡辺芳博
部下:塚本翔大
北川俊太郎:杉浦一輝
友部正和:津村知与支(モダンスイマーズ)
今回は感想を記事にしなくてもいいと思った。
第三舞台のHP に 友部が北川に対して一人朗読するセリフが記載されている。
ちょっと長い文章だが、掲載させていただく。
※「例えば、部屋の片隅に打ち捨てれれている一つの人形があるとしよう。
あなたは、その人形と共に、ある時間を確実に過ごしたはずだ。
いや、ひょっとしたら、そんな時間を持つこともなくその人形は、部屋の片隅へと転がったのかもしれない。
もはや、あなたの意識には、その人形は存在しない。
そんなある昼下がり、あなたの友人があなたの家に遊びに来る。
ひとしきり遊んだ後、その友人は、部屋の片隅にある人形に目を止める。
そして、その人形が欲しいとあなたに迫る。
あなたは、その時、その人形に決して感じていなかったいとおしさに気づいて驚く。
友人の言葉によって、一瞬前まで、決して感じていなかった人形に対するいとおしさに震える。
その時、人形は蘇る。
いとおしさに溢れて、あなたの目の前に蘇る。
その人形を手放したくないと友人に告げる。
やがて、友人は去り、その瞬間、あなたの人形へのいとおしさは消える。
だが、それを悲しんではならない。
あなたが感じたいとおしさは真実なのだ。
それは、あなたが生きることで捨ててきたあなたの人生の真実に対応する。
僕達は、片隅に転がる人形のように、自分の人生を捨てながら生きていく。
何種類の人形を捨ててきたのかも忘れて、その人形と過ごした幸福な日々も忘れて、僕達は、生きていく。
だが、ある昼下がり、友人があなたを訪ねる。
そして、捨ててきた人生を欲しいと迫る。
その瞬間に感じるいとおしさ、それは、真実なのだ。
私は、
私は、あなたのそういう友人になりたい。」
※ http://www.thirdstage.com/dsbt/be90.html より出典
第三舞台 第23回公演「ビー・ヒア・ナウ」
1990.8.4~8.9 大阪・近鉄劇場
/1990.8.16~9.13 渋谷Bunkamuraシアターコクーン
作・演出:鴻上尚史
登場人物:出演
北川俊太郎:小須田康人
友部正和:大高洋夫
女刑事1・並木享子:長野里美
女刑事2・茜雲翼:山下裕子
デスラー総統:筧利夫
その部下・ぴゅう:京晋佑
イザベル・ドロンジョ女王:筒井真理子
お供のボヤッキー:伊藤正宏
柄谷哲:勝村政信
その秘書・ワンダ:利根川祐子
さあ、8月は KOKAMI@network「朝日のような夕日をつれて2014」だ。
下記のポスターは前回、第三舞台公演でみた舞台だ。
<第三舞台 第30回公演「朝日のような夕日をつれて'97」
1997.1.27~3.2 新宿・紀伊國屋サザンシアター
作・演出:鴻上尚史
登場人物:出演
部長・ウラヤマ:大高洋夫
社長・エスカワ:小須田康人
研究員・ゴドー1:筧利夫
モニター・ゴドー2:松重豊
少年・医者:松田憲侍