気ままな日記

気に入った出来事があると、すぐにアップする防備録のようなもの

高校野球の価値観は時代と共に変わるもの。

今年の夏の甲子園高校野球選手権大会は記念すべき100回大会。この大会から全てのエリアに入場券が必要となり、色々物議を醸したが無事大会は終了。大阪桐蔭高校の2度目となる春夏連覇(夏の甲子園 5回目の優勝)で、主力選手の投手の柿木蓮、遊撃手兼投手の根尾昴、中堅手の藤原恭大、99回大会で痛恨のミスで敗退を経験した三塁手の中川卓也などタレント揃い。今年度のプロ野球ドラフト会議の上位指名者が軒並み出るだろうと予想され、結果は順当だったと思われました。

 

私もこの大会はネットで事前にチケットを購入、開会式は即完売だったが 2日目の1塁特別自由席を購入し、顔馴染みの売り子にもビール購入できるし満を持して大会を観戦。そしたら組み合わせ抽選で大阪桐蔭 第2試合で登場やん。

 

 

それでこの大会は終始大阪桐蔭の話題で持ちきりになるのかと思いきや、無名の公立高校から彗星の如く好投手が出現、秋田県代表金足農業高校の吉田輝星選手だ。彼独自のルーティン、侍ポーズは審判団から注意を受けたことまでニュースになっていた。大会当初は岡山県代表の創志学園 2年生投手西純矢で彼の抑える度のガッツポーズが話題に。投球そのものも躍動感があふれ私としては許容していたが、大会審判団からガッツポーズのことで注意を受けてしまい、その影響からか次の VS 下関国際高校で敗退。ルーティンなんだから許容すべきでなかったんじゃない?

 

今回の記事の主役、金足農業高校が 3回 VS 横浜高校に逆転 3ラン本塁打で勝利した頃から、吉田投手の投球数に対する議論が涌きはじめたんだろう。その後準々決勝 VS 近江高校に逆転 2ランスクイズでサヨナラ勝ち、準決勝 VS 日大第三高校に 2 - 1 で勝利。県予選から吉田投手は 1人で投げ抜いて 球数は地方予選から通算1500球になろうかとしていた。ここまで身体が悲鳴をあげなかったのは本人しかわからないがすごい鍛練をしていたのだと思う。(吉田投手は本大会中で881球を投じた。大会記録は早稲田実業学校 斎藤佑樹投手の 946球)

 

しかし、この場面で警鐘を鳴らしたのが、桑田真澄(PL学園高校→巨人)だ。「どこか痛いところが出ればすぐに声を出してほしい。」と。

 

今年の夏は異常な気象現象が続き、関東地方の 6月での梅雨明け、7月に梅雨末期の大雨で西日本に 200名以上の死者、行方不明者を出した西日本豪雨、梅雨明け後気温 40度になろうかとする異常高温。特に高校野球地方予選中は高温真っ只中で運営。県単位で高野連はいろいろな対策をとったためか大きな事故はなかったが、確かに運営は考え直す時期にきているかもしれない。

 

50年ほど前の記念大会で 2会場(阪神甲子園球場と阪急西宮スタジアム)で大会を開催したことがある。2度開催してみたが関係者の要望で結局甲子園で集中開催に戻してしまった。高校球児の立場では是が非でも甲子園でプレイしたいことは心情としては理解出来るがやはり熱中症などになれば命に関わること。例えば開会式などセレモニー的なイベントは大阪市の京セラドーム大阪を使うとか、芝の養生もいい影響を与えるためにも休息日をもう1日増やすとかしてベターな大会運営をしていただきたい。

 

 

金足農業高校旋風の結果がどうかはわからないが、8/28(火)神宮球場で開催される 侍ジャパン 高校選抜 VS 大学野球選抜チームのチケットは完売したらしい。吉田選手をはじめ皆さんナイトゲームで気持ちよく試合にのぞんでほしい。