マーベル・シネマティック・ユニバースに加わった「スパイダーマン」
今回話題にする「マーベル・シネマティック・ユニバース」(略:MCU)にキャラが増員
されたことについて記事にする。
そもそも MCU とは「マーベル・コミック」で創作されたアメコミヒーローを同一の
世界観のクロスオーバー作品として扱う作品群のことを指し、元々はアメコミで実現
していたのだが、「アイアンマン」以降の実写映画化の興行の成功で実写映画上での
クロスオーバー作品を指すことに変貌していったらしい。MCU 作品で著名な 2012年
公開の「アベンジャーズ」(監督/脚本:ジョス・ウェドン)は、アメコミヒーローが
集合(アイアンマン・キャプテンアメリカ・ハルク・ソー etc)集合して敵と対決する
構図。これがうけたのか、MCU は次から次へと作品を発表してくる。
さて、「スパイダーマン」はコミックではアイアンマン達と世界観を共有しているので
「アベンジャーズ」の一員として活躍しているのだが、映像化の場合は映像化権という
ものが絡んでいるらしく、「スパイダーマン」は古くから単独で活動、認知されていた
ため、「アベンジャーズ」と共演することができなかったのだ。この流れを決定的に
したのが2002年から公開されたサム・ライミ版「スパイダーマン」。一連の興行成功で
配給元のコロンビア映画は「スパイダーマン」「アメージング・スパイダーマン」と
向こう10年ほど映像化についてマーベル社に介入を許さなかったのだ。
ところが ストーリーをリブートしたマーク・ウェブ版「アメージング~」は斬新さが
無く興行も失敗、かたや MCU 「アベンジャーズ」興行の成功を見て製作方針を転換、
次回作からスパイダーマンを「アベンジャーズ」に参加させることになった。
ところが一般への認知度が高い「スパイダーマン」は、他のアベンジャーズの一員とは
違いキャラが際立つもしくは逆に目立たなくなってしまうため、双方埋没させないよう
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」で一旦ゲスト登場させたんだと思う。
とにもかくにも、公開初期に IMAX で鑑賞したかったため、関西遠征中の大阪市難波
TOHOシネマズなんばで鑑賞。3Dメガネも持って行ったよ(^^)
なお「スパイダーマン:ホーム・カミング」公開後、講評は分かれている印象。
・良いと評価している講評(主にアメリカかな?)
「MCU 作品になかった学園ドラマの要素が加わり新鮮」
「ベンおじさんのエピソードがなくその分ピーターの葛藤に時間が割かれている」
・イマイチと評価している講評
「アベンジャーズ」「シビル・ウォー」を見ていないとストーリーが不明だろ。
「アイアイマン」のスピンオフみたいな作品になっている。
おそらくイマイチと思う人は「スパイダーマン」は単独のキャラで単独で行動する。
アイアンマンともあまり絡まない方がいいと感じているのではないかな?