時代劇をよく上演するキャラメルボックス
KOKAMI@network より先に観劇していたのだが、上演品目に思い入れがあったので、
記事が前後になってしまった。ネピュラプロジェトのみなさん m(__)m
昨今はテレビドラマでも劇団出身の俳優が抜擢されるようになってきている。
(堺雅人、佐々木蔵之介、川原和久、阿部サダヲ、六角精児、古田新太など多数いる)
今回のキャラメルボックスは劇団四季と並ぶ年間上演回数をほこり(年4回定期公演)、
観客動員数、FC(ここではサポーターといっているが)とも他を圧倒している劇団。
成井豊と加藤昌史が早稲田大学卒業後に立ち上げ、社会人劇団としてから常時公演を
こなしている。10年ほど前に上川隆也は退団したが、西川浩幸、岡田達也などの
ベテラン勢と常に若い劇団員とが切磋琢磨しているような雰囲気を醸し出している。
2014年サマーツアー 時代劇 2作連続上演@サンシャイン劇場(ともに千秋楽観劇)
この劇団、客観的にみても売れている要素を備えている。
1.ファンに女性が多い。(鴻上尚史作品や宅間孝行作品と重なる部分がある)
2.演技力、所作とも非常に品質が高い。そこいらのTVドラマ上がりの役者と違う。
3.ストーリーはややワンパターンだが、老若男女安心して見られる。
4.全国公演を実施(とはいっても東京、関西が主で、時たま名古屋公演)
5.劇団に許可をとれば、学生の文化祭などでも上演可。著作権収入と宣伝効果大きい。
8年ほど前に立て続けに時代劇を上演(「俺たちは志士じゃない」「まつさをな」)
したあたりから、全作ではないが結構観劇している。また映画化された東野圭吾
「容疑者Xの献身」なども初演版を見に行きましたよ。
ストーリーはハッピーエンドもしくは悲劇でも友情を大事にする結末になることが
多く、肌感覚、体質に合わない人は結構います。売れてる劇団はしようがないか。
で、今回のお話、山本周五郎「失蝶記」(新潮文庫「日日平安」に収録)がベース。
おそろしく短い話らしい。今度図書館で借りて読んでみよう。よく 2時間近い話に
したと結構ネットで評判。今回 3回目の上演。まあ多少の矛盾点はあるがそこは
物語やしね~。敵役の大内厚雄がまぁウマイことウマイこと。ただ難をいえば、
1年半ほど前に上演した春のハーフタイムシアター、藤沢周平の 2作の短編集
「隠し剣 鬼の爪」「盲目剣谺返し」はインパクトが大きかったのでそれから比較
すると少々物足りないかも。
演劇好きな方、時代劇見るのもたまにはいいよ\(^o^)/